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REIT 成長セクターREITの割安感が統計学的にも稀な水準に
低い期待利回りが割安の要因
2022年のREIT(不動産投資信託)市場を振り返りたい。2022年のREIT投資は、ほかの資産クラスと同様にインフレ、長期金利上昇、地政学リスクが主な投資テーマであったが、REITが保有する優良不動産の多くが高稼働を維持し、賃料も増加傾向を示すなど、全体としてREITのファンダメンタルズは堅調な1年となった。
賃貸借契約に裏付けられた不動産から得られる安定したキャッシュフローという、REITが持つ資産特性の魅力が改めて浮き彫りとなった。中でも、成長セクターのREITが有望な状態が続いている。
米国においては、データセンター、セルタワー(携帯基地局)、個人向け倉庫、ヘルスケア、トリプルネットリース、マニュファクチャードホーム(キャンピングカーや簡易住宅向け土地、ヨットハーバーなどを賃貸)、戸建て賃貸住宅などの成長セクターがREIT市場の半分以上を占めるが、こうしたセクターは、不動産床需要に対する長期トレンドと、物件供給の不足を背景に賃料の上昇傾向が続いている。
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