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マクロ経済 株式市場の最大のリスクは「コロナ特効薬」
新型コロナの特効薬は株式市場にプラスかマイナスか?
下期になった。2020年4月の上期開始時と異なり、下期に入った10月は市場に安心感も漂っている。
上期、株式市場は予想外の上昇相場が続いたなか、よく話題になるのが「株式市場のリスクシナリオはなにか」という点だ。これまで、リスクシナリオとして新型コロナウイルスの感染拡大や、再発リスクが挙げられてきた。一方、今回の問題提起は逆に、コロナ感染が急速に終息に向かう場合、例えば特効薬やワクチンが開発されたとしたら、それは株式市場にプラスに働くのか、それともマイナスに働くのかだ。
筆者の認識は、以上の皆が待ち望むケースの場合、最初の反応はコロナショック終息・景気回復を好感して株価上昇だが、その後、金融緩和の縮小観測が生じ急落も起こりうるのではないかとの点だ。景気減速下の株価上昇でコロナバブルとされるなか、どこかではそのプレミアム剥落リスクを想定する必要もある。すなわち、株式市場の最大のリスクはコロナ特効薬になる可能性もある。
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