DC運営 基礎の基礎〜担当2年目「必修科目」 【第5回】運用商品、「全体」と「個別」で評価〜加入者の満足度向上へ運管や専門家の知見活用も
前々回の第3回で、運営管理機関に対する評価を採り上げました。運管が提供しているサービスの中で重要なのが「運用商品の提供」です。このサービスが適切に行われているかどうか。つまり運用商品の評価がしっかり実施されているかを見極めるにはどうすべきか。木須さんにじっくり伺っていきます。
加入者ニーズの「最大公約数」
運用商品をどう評価するか。考えてみると、事業主自身がしっかりした評価軸を持っている必要がありそうですね。
木須 その通りです。私自身は、運用商品評価におけるポイントは次の2点だと考えています。
①全体像:商品ラインナップ全体の構成、提供の方法
②個別評価:それぞれの運用商品の良し悪し
なるほど。マクロとミクロの視点の両方が必要ということですね。運用商品の全体像を見るポイントはどのようなものがありますか。
木須 DCの資産運用の基本的な考え方は、加入者の自己責任です。したがって、運用商品ラインナップは、加入者が望む運用を実現できるような構成である必要があります。もちろん、加入者(あるいは運用指図者も含めて「加入者等」)といっても様々な方がいます。すべての方のニーズに応えるというより、最大公約数的なニーズを満たせるように対応するということになると思います。要は「加入者等」というグループの満足度を可能な限り高められるように運用サービスを提供しているか、という観点でみると良いと思います。具体的なポイントとしては次のようなものがあります。
①運用商品のリスク・リターン特性のばらつき:たとえば株式だけ、リスクが高い運用商品だけ、逆に低リスクの運用商品だけだと、実現できるリスク・リターン特性に偏りが出てきてしまいます。リスク・リターンといった点で、偏りのある構成になっていないかどうか。
②加入者等の利用状況:加入者の採用状況を見て、極端に採用が少ないか、あるいはされていない商品がないか。
③選びやすさ:本数や似た名前の商品数が多すぎると選びにくいと感じるようになります。
④その他のツール:最近はアプリの活用やシミュレーションツールなども提供されるようになってきています。こうした資産運用のサポートツールの重要性が増しています。
全体の構成については、必要に応じて他の企業の状況とも比較してみてもよいかもしれません。
定量・定性・類似比較
個別商品の評価の方法を教えてください。
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