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聞き書き「年金運用30年」 【第4話】ミッション・インポッシブル〜生き字引・田中敬久のよもやま話〜
富士通と米運用会社ニューバーガー・バーマンで年金運用の現場に通算30年。田中敬久さんの聞き書きも第4話を迎えました。富士通厚生年金基金が極めて特異な出自を持っていたため、運用執行理事(その後、常務理事)に就任した田中さんには「運用で儲(もう)けろ」という異例のオファーがあったこと。そのため、早い段階からプライベート・エクイティやエッジの効いた運用商品を手掛けたこと。企業年金にとっては「インポッシブル」なミッションに向き合った日々を振り返ってもらいました。

2006年春か夏か。この年の1月末に米連邦準備理事会(FRB)議長を退任したばかりのアラン・グリーンスパン氏が、講演旅行で東京を訪れた際の貴重な1枚。同氏は2026年6月、100歳で亡くなった
富士通年金「誕生秘話」
富士通の厚生年金基金の出自が特異だったというのは、どういうことですか。
田中 今では社内でもほとんど知られていないと思いますが、労働組合の強い要請で設立されたのです。電機大手の他社が先行しており、「ぜひウチにも」ということで、その2年後ほどの1971年に誕生しました。
普通は経営側というか会社側主導で設立されるものでしょう。確かに変わっています。何か理由があったのでしょうか。
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