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年金資産運用・基礎の基礎 【プライベートアセット再整理】10回(最終回)ファンド選定、リターン大きく左右〜投資案件が少なく、運用会社に大きな裁量権
本シリーズ【プライベートアセット再整理】では、各資産クラスの特性や、日本における普及の背景、ポートフォリオ構築の実際などについて解説してきました。今回が最終回。最後の締めくくりとして山浦厚能さんが取り上げたテーマは「ファンド選定」です。
大きいリターン格差
ファンド選定は、やはり重要なのですね。
山浦 はい。というのもプライベートアセットの場合、ファンド選定はリターンにとても大きな影響を与えるからです。
【図表1】資産クラス別の四分位リターンの比較

出所:Preqin、ラッセル・インベストメントのデータを基にラッセル・インベストメント作成
【図表1】は、グローバル株式と各プライベートアセットにおけるリターン格差を示したものです。プライベートアセットは、2015年に募集開始されたクローズド・エンド型ファンドを対象としたIRR(内部収益率)リターン。グローバル株式は、2015年からの10年間の時間加重リターンです。各資産クラスを対象としたファンド間における上位25%、中位、下位25%のリターン格差を見ると、その違いは一目瞭然と言えるでしょう。グローバル株式の上位25%と下位25%のリターン格差は2.4%にとどまっています。一方、PE(プライベートエクイティ)やインフラ、不動産では10%以上開いています。中位並みの実績であれば、プライベートアセットに投資した目的を十分に達成できたはずです。しかし悪いファンドを選んでしまうと、投資そのものの意義が疑われてしまいます。
価値向上目指して投資案件を厳選
そもそも、なぜプライベートアセットではリターン格差が大きいのでしょうか。
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