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REIT 不動産価格下落を織り込むNAV回復が当面の焦点
日銀政策修正懸念で調整が進む
2022年のREIT(不動産投資信託)は世界的に大きく調整した。世界のREIT市場の7割以上を占める最大市場である米国では、急速に進む金利上昇を背景にREITは下落し、米国REIT市場の代表的指数であるFTSENAREIT ALL EQUITY REIT指数のパフォーマンスは、2022年はマイナス27.5%だった。世界的に金融引き締めが進む中で、日本では金融緩和政策が継続された結果、REIT市場の調整は比較的小さかった。東証REIT指数の2022年の下落幅はマイナス8.3%にとどまった。
しかしながら、2022年12月の金融政策決定会合で日銀がYCC(長短金利操作)の変動幅拡大を決定したことをきっかけに、日本のREITも大幅に調整した。2023年に入り2月までのパフォーマンスはFTSE NAREIT ALLEQUITY REIT指数が3.3%であるのに対し、東証REIT指数がマイナス2.7%となっている。
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