会員限定
株式 時系列で見るファクターのβ。物色の転換点を探る材料に
高まる高ROE株のβ
米インフレがなかなか収まらず、Fed(米連邦準備制度)は利上げをしばらく継続する観測が強まっている。株式の物色を示すファクター動向は、米インフレの見方によって傾向が変わりやすい。米インフレの高止まりが想定される場合、米長期金利が上昇し、高配当利回りや低PBR(株価純資産倍率)などのバリュー系ファクターが優勢となる傾向がある。
一方、米インフレがマイルド化する見込みが出てくると、米長期金利が低下し、高ROE(自己資本利益率)などのグロースファクターが好調となりやすい。当社では各種ファクターでTOPIX(東証株価指数)採用銘柄を時価総額が均等になるように5分し、最上位・最下位グループの株価指数を算出している。この株価指数を用いると各ファクターのβ(マーケットとの連動性)を計測でき、現在のファクターβを把握することで物色の変化点を探る材料になると考えている。
この記事は会員限定です。
会員登録後、ログインすると続きをご覧いただけます。新規会員登録は画面下の登録フォームに必要事項をご記入のうえ、登録してください。