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知りたい! 隣の企業年金・第7回 旭化成企業年金基金──オルタナティブで先進的取り組み〜東京で運用、基金本部は宮崎
各地の企業年金を訪問して、年金資産運用の現状や考え方などをうかがう「知りたい!隣の企業年金」。朝日新聞企業年金基金の常務理事だった私、阿部圭介がインタビューする企画の第7回は旭化成企業年金基金の阪田弘(さかた・ひろし)インベストメント・オフィサーを訪ねました。
東京ミッドタウン日比谷。皇居に面した東京都千代田区有楽町1丁目に2018年3月オープンした大型の複合商業ビルだ。その一角に旭化成の本社が入居している。今回訪れた旭化成企業年金基金も入っているが、同基金の本部はここではなく、同社創業期からの生産拠点である宮崎県延岡市に置かれている。常務理事をはじめ給付や裁定、受給者からの問い合わせなど事務部門がある一方、年金資産運用は東京に事務局がある。
旭化成企業年金基金の概要
- 所在地/基金本部:宮崎県延岡市
資産運用事務局:東京都中央区有楽町 - 加入者数/13101人
- 受給者数/8643人
- 資産総額/2008億円
- 予定利率/3%
- 期待運用収益率/3.18%
- 実績収益率/5.5%
(いずれも2022年3月末)
2000億円、1人で運用
2000億円もの資産を事実上、1人で運用されていたとか。
阪田 コロナ禍があり、BCP(事業継続計画)や人材育成の観点から昨年2021年からは2人体制になりました。ただ、それまでは金融市場に知見のある財務部門の人間1名を年金基金の資産運用の専任担当とする体制でした。
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