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為替 円は金利と需給の両方が劣等生。1ドル=150円も絵空事にあらず
米利上げの終点は2023年1~3月期
2022年9月7日、ドル/円相場はついに145円付近まで急騰した。大台を超えるたびに照会をいただく問いだが、「円安更新はどこまで続くのか」について簡単に考察を与えておきたい。もっとも、強調すべきポイントはこれまでと何も変わらない。今回のドル/円相場の上昇は金利と需給という2つのファンダメンタルズにはっきりと背中を押されている。
前者はFRB(米連邦準備理事会)の利上げ路線に、後者は史上最大の本邦貿易赤字に象徴されている。プラザ合意後の日本において円がここまで金利、需給の両面から追い込まれた経験はない。金利は常に劣等生だが需給は常に優等生だったからだ。
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