会員限定
株式 インフレ高進や過度な利上げ懸念は後退 。米企業の中長期的な成長力が再評価か
サービス価格のインフレ波及に注意
米国経済は今のところ堅調を維持しているが、インフレ抑制を目指す急速な金融引き締めが2023年にかけて景気減速圧力を強めることが予想される。同年の米国経済は潜在成長率を下回る成長にとどまる可能性が高まったとみている。
ただし、FRB(米連邦準備理事会)が依然として米景気のソフトランディングを目指していることや、サービス消費の回復余地が保たれていること、ポスト新型コロナウイルス禍をにらんだ企業の設備投資が期待されることから、米国の本格的な景気後退は避けられると考えている。2024年にかけて、インフレの鎮静化や政策対応もあり徐々に米国景気は持ち直すだろう。
世界経済にとって足元の供給制約がいつ緩和されるかという点も重要である。2022年2月後半のウクライナ危機の発生や最近の中国でのロックダウンを受けて入荷遅延が拡大するなどサプライチェーン問題が再び悪化している。もっとも、こうした供給制約は2022年後半から徐々に緩和するとみており、それに伴い企業活動も活発化していくだろう。
この記事は会員限定です。
会員登録後、ログインすると続きをご覧いただけます。新規会員登録は画面下の登録フォームに必要事項をご記入のうえ、登録してください。