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マイナス金利を乗り越える年金運用 第11回 海外への投資は怖いものか?~怖れを捨てて外に向かおう~ホームカントリーバイアスと収益機会の逸失
今後は新興国の成長を取り込む外国株式が優勢
新型コロナウイルス禍によって海外はすっかり遠くなった。ようやく規制緩和が進むが、ワクチン接種証明書が必要か、PCR検査による陰性証明が必要か、それぞれ有効期間は何日以内か、隔離や自宅待機が必要なのか、空港からの移動に公共交通機関を利用してよいか、など、渡航先と日本の取り扱いの違いや手続きの煩雑さに悲鳴を上げる例も少なくない。ほぼ日本円の独歩安という状況において、欧米のみならずアジアからの来訪者も、日本の物価を安いと感じるはずである。裏を返せば、私たちが海外に行った場合、物価を高く感じ消費が進まないことが確実である。需要が少なく競争原理が働かなくなり、航空運賃は高止まりしている。夏休みに海外旅行というのも、まだ積極的な気分にはならない。
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