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マクロ経済 岸田新首相で海外投資家は買い越しに転じるか海外投資家は新首相の改革期待のバロメーター
アベノミクス後半以降、海外投資家は一貫した売り越し
2021年10月、岸田新内閣が発足した。アベノミクス以降、海外投資家は新政権発足当初は改革期待を背景に日本株の買い越しを行ってきた。
以下の図表1はアベノミクスが始まって以来の海外投資家の買い越し状況推移である。ピークになった2015年半ばまで海外投資家の買い越し額は20兆円近い水準に達し、アベノミクスが始まった初期は海外投資家の日本株買いが日本株上昇を支えた。一方、アベノミクス後期は、海外投資家の傾向的な売り越しが続いた。
とくに、2020年、コロナショック顕現化以降、一貫した売り越しとなる。年初から累積7兆円近い売り越しが続き、アベノミクス以降の買い越しがほとんどなくなる水準にまで達していた。2020年11月以降、菅政権誕生直後は再び買い越しに転じていた。今後、岸田新首相に対し海外投資家のスタンスが注目される。
【図表1】海外投資家の売買動向推移
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