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株式 日本株は政策下支えの「官製相場」。年末にかけ上値を試す展開か
株価の行方を占う5つのポイント
2020年1~3月期の株式市場は、新型コロナウイルスの感染拡大により、世界的に大きく混乱した。日経平均株価は、同年1月20日に年初来高値となる2万4083円51銭(終値ベース、以下同じ)をつけた後、同年3月19日の年初来安値1万6552円83銭まで31.3%下落した。しかし、多くの国で積極的な経済対策や金融緩和が実施されたことから、世界の主要株価指数は同年4月以降、上昇傾向が鮮明となった。日経平均株価は2020年9月14日に2万3559円30銭の戻り高値をつけ、年初来高値からの下落率は2.2%まで縮小した。
足元の株式市場は、実体経済や企業業績よりも、緩和的な金融・財政政策が株価を押し上げる「官製相場」の色合いが濃い。とりわけ日本株は、日本銀行が金融政策の一環としてETF(上場投資信託)の買い入れを行っていることもあり、大きく下げにくい地合いにある。こうした中、日本株を展望するにあたって注意すべき材料は、①新型コロナウイルスの感染動向、②世界経済の回復状況、③米中関係、④米大統領選挙、⑤日本の政局、であろう。
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