ユーロマネー英語版では毎年、最も優れた金融機関を選ぶユーロマネー賞を発表している。本誌が発表した2012年ユーロマネー賞・日本部門の受賞会社、選考理由を紹介する。
※ユーロマネー誌2012年7月号より抄訳
銀行部門
三菱東京UFJ銀行
三菱東京UFJ銀行が日本のベスト・バンクに選ばれた主な理由はその規模の大きさからだった。国内最大の銀行として、規模の大きさがもたらす多くの恩恵を受け続けている。日本勢は、資本基盤の相対的な高まりを背景に、新しい市場への進出に余念がない。さらに、日本のメガバンクが抱える欧州リスクは相対的に低いことから、最近数カ月の業績も欧米の多くの競争相手より好調に推移している。
国内市場において確固とした地位を誇る三菱東京UFJだが、関係筋によると、同行はグローバル市場においても存在感を高めようとしているという。2011年7月には、疑似持ち株会社「米国BTMUホールディングス」が設置され、米州総代表(米国シングル CEO)の下で一元的な経営管理を行う体制が整った。その目的は、重要さを増す米国事業のさらなる拡大・強化だという。同行を含めた多くの日本の金融機関による今後数年間の事業拡大計画では、米国市場が主要な部分を占めることになりそうだ。その中でも、米国市場を重視しているのが三菱東京UFJだ。
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