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年金資産運用・基礎の基礎【実務編】 【ポートフォリオ構築のABC】第5回 いよいよ運用開始!〜プロセス責任を全う。資産・戦略の理解を背景に
【ポートフォリオ構築のABC】もヤマ場に差し掛かってきました。今回から、実際の資産運用にあたって留意すべきポイントについてラッセル・インベストメントの金武伸治さんに詳しく説明していただきます。いよいよ運用開始です!
長期的なトータル・リターンが評価基準
この連載では企業年金の運用の要諦は「長期投資」にある、と強調してきました。そもそも長期投資家のあるべき姿とは何でしょう。
金武 前回までに、長期投資家としての基本は
- ① 年金財政や母体企業の状況に見合った運用方針および運用目標を設定
- ② その目標リターンに適した政策アセットミックスを策定
- ③ 短期的な市場変動を許容しながらも、振れ幅を抑えるためのリスク分散を心がけ、長期的に目標リターンを達成
――の3点にまとめることができる、と説明してきました。
つまり、運用方針を基に運用目標が立てられ、その具体的な形として政策アセットミックスがあるというわけです。
では、年金運用担当者に求められることは?
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