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野村アセットマネジメント 東証の改革要請に応える日本企業。日本株はアクティブ運用に好機あり
2023年9月5日、野村アセットマネジメントは「世界の投資環境に死角はないか?2023年度後半の市場展望」と題したオンラインセミナーを開催した。同社CXソリューション部 シニア・ストラテジスト 兼 資産運用研究所 シニア・フェローの石黒英之氏の当日の講演から、日本株関連のトピックにフォーカスして内容を紹介する。
中国リスク下で輝く日本株。企業改革が株価を下支え
2022年はFRB(米連邦準備理事会)によるインフレ退治の利上げ、景気後退への懸念など様々な理由で株式が下落し、同傾向が2023年も継続するのではないかと予想されていた。しかし、実際にはそうした懸念は裏切られる形となり、企業の業績回復が見込めるとして、「機関投資家による株式投資に対する見直しが進んでいる。特に日本株の強さが目立つ」と石黒氏は説明する。
実際に2023年1月~7月の世界の主要株価指数を見比べると、東証株価指数はプラス22.8%を記録。米国ハイテク株に次ぐ上昇率であった(図表1)。特に、中国や香港に関連した株式を中心にリスク回避姿勢が強まった2023年8月のグローバル株式相場でも、主要国の中で日本株が唯一上昇したことは注目に値するという。
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