29回目を迎えた『J-MONEY』の「東京外国為替市場調査」は、グループ各社の専門性が高い評価を集めた三菱UFJフィナンシャル・グループが14年連続で総合1位となった。一方、回答者の月間取引金額を反映した金額加算ランキングでは外資系金融機関が存在感を示した。(柴田哲也)
バークレイズが「金額加算」で2位
第29回東京外国為替市場調査には、事業法人133社・機関、金融法人100社・機関、外国為替証拠金取引会社11社の計244社・機関が参加した。
各回答者が、順位付け(1~5位)して選んだ複数の金融機関を規定ポイントで加算し、計算した「総合評価ランキング」は、昨年に続き三菱UFJフィナンシャル・グループが1位、みずほフィナンシャルグループが2位、三井住友銀行が3位だった。
「金額加算ランキング」は、回答者による金融機関の順位付けを、回答者の自己申告による月間平均取引金額(10億円未満、100億円未満、500億円未満、1000億円未満、1000億円以上の5段階)に応じて配点、計算した。こちらは1位三菱UFJフィナンシャル・グループに続き、2位にバークレイズ、4位にJPモルガン・チェース銀行、5位にシティなど外資系が健闘した。
企業間競争の激しい外国為替証拠金取引部門の「ECN/マルチバンク」では、FXSpotStreamが3連覇を飾った。
全体(事業法人・金融法人・外国為替証拠金取引会社)
2019年 総合評価ランキング
順位 | 金融機関名 | スコア | 1位指名 の回数 |
2018年 の順位 |
---|---|---|---|---|
1 | 三菱UFJフィナンシャル・グループ | 581 | 90 | 1 |
2 | みずほフィナンシャルグループ | 292 | 18 | 2 |
3 | 三井住友銀行 | 152 | 2 | 3 |
4 | バークレイズ | 120 | 10 | 6 |
5 | JPモルガン・チェース銀行 | 101 | 6 | 4 |
6 | 三井住友信託銀行 | 78 | 2 | 10 |
7 | クレディ・アグリコル銀行 | 77 | 9 | 8 |
8 | シティ | 76 | 5 | 5 |
9 | 野村ホールディングス | 65 | 4 | 7 |
9 | バンクオブアメリカ・メリルリンチ | 65 | 4 | 9 |
11 | HSBC | 48 | 4 | 11 |
12 | UBS | 45 | 3 | 13 |
13 | ゴールドマン・サックス | 40 | 3 | 13 |
14 | ドイツ銀行グループ | 37 | 2 | 12 |
15 | BNPパリバ | 28 | 1 | 15 |
15 | りそな銀行 | 28 | 1 | 15 |
17 | SMBC日興証券 | 17 | 2 | 24 |
17 | ブラウン・ブラザーズ・ハリマン | 17 | 1 | 34 |
19 | スタンダード・チャータード | 16 | 1 | 15 |
20 | モルガン・スタンレーMUFG証券 | 10 | 1 | 18 |
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