知りたい!隣の企業年金・第40回 日本赤十字社企業年金基金——医療・血液、全国6万6千人加入 〜「等しく老後保障」、DBにメリット
「日赤」の略称で知られる日本赤十字社を訪ねました。日赤は厚生労働省管轄の認可法人で、営利企業ではありませんが企業年金基金が存在します。全国の日赤病院、地域血液センターで働く医師や看護師をはじめとした医療・血液関係者6万6千人が加入する巨大な組織です。今回は、国内外での救護・救援活動に長く携わってきた山本孝幸・常務理事にお話を伺いました。

前身は150年前、西南戦争時に設立
日本赤十字社は、1952年制定の日本赤十字社法によって設立された。「会員」と呼ばれる個人および法人からの協力を得ながら、赤十字活動を行う組織だ。前身は「博愛社」。1877年の西南戦争時に設立され、日本政府がジュネーブ条約に調印・批准後の1887年に「日本赤十字社」と改称された。名誉総裁は皇后雅子様。現在、長女の愛子様が勤務されている。
全47都道府県に支部があり、90の赤十字病院、47の地域血液センターを運営している。各都道府県支部に「常備救護班」が設置され、自然災害時や大事故などの際に救護・救援活動を行っている。2025年3月末現在で個人会員19万7千人、法人会員7万6千人となっている。
日本赤十字社企業年金基金の概要
- 所在地/東京都港区芝大門1丁目
- 設立年月/1992年に厚生年金基金として設立、2018年に代行返上し現基金
- 資産総額/3398億円
- 加入者/66000人 受給者/24000人
- 予定利率/3.5% 期待運用収益率/3.1%
(いずれも2025年3月末現在)
基金加入者の9割が病院勤務
予備知識がなかったので、日赤は国に準じた組織と思っていました。そこに「企業年金基金」があるというのが正直、不思議な気がしました。
山本 まあ無理もないでしょう。日赤は戦前、陸軍省と海軍省管轄の社団法人でしたし、歴代皇后が名誉総裁に就いておられますしね。また今でも営利企業ではありませんので、「母体」からの企業年金基金への視線は多少、一般の企業とは違った感覚かもしれません。
企業年金基金としてみた場合の特徴は、どういった点ですか。
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