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十二支のアノマリーは来年も作用するのだろうか

浪岡 宏氏
十二支にまつわる相場格言のなかに「辰巳天井、午尻下がり」といったフレーズがあるが、今年から来年にかけてはより一層意識されそうだ。「辰年か巳年のうちに天井(ピーク)を付け、午年は下落していく」という意味であるが、そのような展開は、巳年である今年の株式市場の急ピッチな上昇を踏まえると、「なんとなく」意識してしまう。
1950年以降の日経平均株価のデータをもとに格言どおりかみてみたい。辰年の平均年間リターンは最も高く、翌年の巳年もプラスであることから、「辰巳天井」の傾向は確かに言えそうだ。そして、午年については平均年間リターンはマイナスであり、「午尻下がり」の傾向も言えそうである。(グラフ①)
【グラフ①】 日経平均株価の十二支別平均年間リターン

出所:日本経済新聞社、BloombergよりT&Dアセットマネジメント作成
もっとも、この相場の格言に関しては、経験則(アノマリー)とされることが多く、その根拠を突き止めようとすることはあまりなされていない。仮説レベルであるが、筆者は「12」という数字が高度合成数であることに何らかの関連があるのではないか、とみている。
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