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中国景気をどう見るか
中国への過剰警戒が実態を見誤らせる
“眠れる獅子”と言われていたこともある中国は、本来持っている大きな力をいかんなく発揮し、米国と並ぶ巨大国になった。コロナ禍での中国の立ち位置の難しさに加え、2021年9月には不動産大手恒大集団の過剰債務問題が深刻化し、中国不動産市場の混乱が取り沙汰されて以降、グローバル経済に緩やかな光明が差す中で若干方向の違う動きをして来たことは否めない。
最早、眠れる獅子とはいえない中国は、既に、高齢化の進展や若年層の失業率の高さなど我が国に見劣りしない程(?)の構造問題を抱えているのも事実だが、あまり過度に中国をリスクファクターとして見ては見誤りかねない。その中国が今後どう動くかを見ておくことは世界経済の流れを見る上でも重要である。そこで今回は中国の今後を見極めるポイントについて見ておくことにしたい。
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