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株式 2024年の日本株は3点に注目。企業の行動次第でさらなる株高も
「企業業績」「企業改革」「賃金」
今後の日本株を展望する上で、「企業業績」、「企業改革」、「賃金」の3点に注目している。いずれも改善傾向が確認されれば、日本株はここからさらに水準を切り上げる可能性が高い。逆に全く進展がなければ、海外投資家を中心に大きな失望が広がり、日本株が調整色を強める恐れもある。
以下、企業業績、企業改革、賃金について今後の見方をまとめておく。まず企業業績について、市場の関心は既に2024年度の業績に移行しつつあるが、市場が予想するTOPIX(東証株価指数)構成企業の12カ月先EPS(1株あたり利益)は足元で増加傾向にある。当社は2024年の世界経済の成長率を3%程度、ドル円は緩やかなドル安・円高の進行を想定している。この見方に基づけば、この先の予想EPSも増加傾向が続き株価の支援材料となろう。
次に企業改革である。企業は東京証券取引所からの要請(2023年3月31日)に基づき、資本効率などの改善に取り組み始めた。東証が2024年1月15日に公表したデータによると、プライム市場に上場する3月期決算企業のうち、開示済み企業の割合は2023年8月時点の19.6%から47.8%に増加し、企業改革の着実な進展が確認された。このデータは今後毎月更新され、開示の進しん捗ちょくは株価の好材料になると考えられる。
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