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年金積立金管理運用独立行政法人 トレードオフ関係にある気候変動リスクと短期リスク管理のバランスが課題
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の塩村賢史氏によるセミナー「脱炭素社会を見据えたGPIFの取り組み」が2022年10月31日、ジャパン・リスク・フォーラムと日本価値創造ERM学会により共催された。ESG投資に関する課題をより包括的かつ具体的に分析した「2021年度ESG活動報告」を基に、気候変動対応に関する課題やリスクを取り上げた講演の要旨を紹介する。
厚生年金と国民年金の年金積立金を管理・運用するGPIFは、投資先および市場全体の持続的成長が、運用資産の長期的な投資収益の拡大に必要であるとの考え方のもと、財務情報だけでなく非財務情報であるESG(環境・社会・企業統治)を考慮した投資を推進している。
ESGの中でもとりわけ大きな問題となっている気候変動対応に関連して、GPIFは2018年9月にグローバル環境株式指数の選定を発表、同年12月にTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言に賛同するなど脱炭素社会の実現を見据えたイニシアチブへの参画や取り組みを進めている。
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