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米FRBが超緩和的スタンスを和らげる投資家はボラティリティー上昇に備えよ
量的緩和(QE)の縮小を示唆
6月21日は夏至で、ずっと以前はその時期は金融市場は動きが少なくなる季節に入ることを意味した。近年はその傾向がますます薄れ、今年の夏は穏やかとは程遠くなる見込みだ。
その理由は米連邦準備制度理事会(FRB)にある。FRBは先週、超低金利政策からいずれ脱却すると示唆した。連邦公開市場委員会(FOMC)では金融政策は変更されなかったが、ドットチャート(FOMC参加者の金利予想分布)では、2023年に0.25%ずつ2回の利上げが示された。3月のFOMCでは、このフェデラルファンド(FF)金利誘導目標が2年以上も先まで0~0.25%で維持されるという予想となっていた。ただ、最近までにユーロドル金利先物市場は、数回の利上げを既に織り込んでおり、ドットチャートが市場に追い付いたことを意味する。
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