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REIT 不動産投資でも重要度高まるESG。資産価値向上でリターン獲得に期待
地球で最大のエネルギー使用者
地球上で最大のエネルギー使用者は、自動車やトラックなどの輸送車両や工場の大型機械ではなく、我々が日常で利用する不動産だ。
建設時には、鉄鋼、アルミ、コンクリート、ガラスなど資材の生産・輸送にエネルギーを消費する。不動産の使用時には、照明、冷暖房、空調・換気、給湯、エレベーターなどの設備利用に伴う直接的なエネルギー消費が生じる。オフィスや自宅周辺の数多くの不動産が、日常的に大量のエネルギーを消費しているのだ。
これはESG(環境・社会・企業統治)のうちのE(環境)において、REIT(不動産投資信託)のような不動産オーナーが社会に果たすべき役割が非常に大きいことを意味する。元々ESG投資の考え方は、投資先企業がESGに配慮した経営を行うことで、投資家は間接的に社会的なESG目標の達成に貢献できるというものであった。不動産投資家においては、環境保護や気候変動抑制の支持により、数年前までは欧州の機関投資家のみが関心を示していた。
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