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マクロ経済 バイデン氏の未曾有の経済対策。懸念のインフレ圧力は一時的か
増大した市場金利上昇の影響
米クリントン政権で財務長官だったローレンス・サマーズ氏が、バイデン政権の約200兆円の追加経済対策は、規模が大き過ぎると主張している。
サマーズ氏は、2013年に長期停滞論を展開し、経済を均衡させる自然利子率がマイナスの領域まで低下して金融政策が有効性を失ったのなら、長期停滞を脱するために、大規模な追加財政を行うべきと主張していた。しかし、需給ギャップの3倍もある今回の追加財政は過大でインフレリスクがあるという。しかも、2020年末に100兆円弱の経済対策を決めたばかりだ。
バイデン政権の財務長官で前FRB( 米連邦準備理事会)議長のジャネット・イエレン氏は、高圧経済戦略論を掲げ、サマーズ氏にさっそく反論している。
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