会員限定
株式 政府の対応力と企業の成長力。米国株の投資魅力は今後も継続
さらなる回復には需要喚起策がカギ
世界経済の行方は、新型コロナウイルスによるパンデミック(大流行)の動向にかかっている。中国に端を発し、2020年3月以降、世界中で猛威を振るった新型ウイルスはここにきてやや沈静化し、経済活動再開の動きが広がっている。世界的に外出制限が集中した同年4月の落ち込みの影響から、4~6月期の世界経済は成長率の大幅低下が必至だが、感染第2波を回避できれば、7~9月期以降は回復に向かうだろう。
ただし、正常化への道のりは平坦ではない。各国は感染対策で導入した規制措置の緩和に動いているが、その多くが社会的距離の確保や建物内の収容制限などを活動再開の条件としている。人々の間にも、感染への不安が残り、パンデミック発生前の日常を取り戻すには時間がかかるだろう。政府にとっては、感染状況に目を光らせながら、制限緩和と状況に応じた再強化を駆使し、感染抑制と景気浮揚のバランスを取るという難しい舵取りが求められる。
この記事は会員限定です。
会員登録後、ログインすると続きをご覧いただけます。新規会員登録は画面下の登録フォームに必要事項をご記入のうえ、登録してください。