DC運営 基礎の基礎〜新米担当者が「ゼロ」から学ぶ 【第10回】アクティブファンドは必要か〜パッシブ全盛、その存在意義は?必要な対応は?
DCの投資対象商品は現在、圧倒的にパッシブファンドが多く、アクティブファンドは少数派です。では、DCの事業主が運用商品の品揃えとしてアクティブファンドを用意する意義はあるのでしょうか。また、加入者が選ぶ必要はあるのでしょうか。
パッシブファンドとアクティブファンド
第5回の「DC運用商品どう選ぶ」で、一般的なDCの資産運用の特徴と商品選定の考え方を教えてもらいました。今回は、加入者からの問い合わせが非常に多いパッシブファンドとアクティブファンドの違いについて、詳しく教えてください。
木須 分かりました。それぞれ次の通りです。
●アクティブファンド:特定の市場指数を上回る運用成果を目指すファンド
パッシブファンドは、パッシブ(受動的)に時価総額などに基づいて投資配分を決定し、投資をしていくだけなので低コストです。一方で、アクティブファンドはアクティブ(能動的)に銘柄を調査し、投資を行うため、相対的にコストは割高です。
周りはパッシブだらけ
みんなパッシブファンドばかり保有している気がしますが、実態はどうですか?
木須 その認識で間違っていません。【図表1】はDC専用ファンドの中でのパッシブとアクティブファンドの比率を示しています。直近は、どの資産クラスでもパッシブが優位で、さらに5年前と比べるとパッシブファンドの比率が上昇していることが分かります。

出所:運営管理機関の開示データや運用会社のデータなどに基づき、かもめリサーチ&コンサルティング作成
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特に人気が高いのは、外国株式パッシブです。iDeCo(個人型確定拠出年金)との併用型の「オルカン」(eMAXIS Slimオール・カントリー)なども最近は提供されています。NISA(少額投資非課税制度)など個人の投資動向が、DCの商品選択にも影響を与えた結果でしょう。
もちろん例外もあります。たとえば国内REIT(不動産投資信託)では、アクティブファンドの残高が上回っています。アクティブファンドの収益率が相対的に高かったことが影響している可能性があります。
「ほったらかしOK」が魅力
DCでパッシブファンドが選ばれやすいのはなせですか。
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