欧州のクレジット市場に強みを持つブルーベイ・アセット・マネジメント。ダイレクト・レンディング戦略の魅力と、日本での事業展開について担当者に話を聞いた。(取材日:2018年3月15日)

ブルーベイ・アセット・マネジメント
ブルーベイ・アセット・マネジメント・インターナショナル・リミテッド
営業本部 機関投資家営業部長 吉野 剛司氏(左)
パートナー 営業本部長 尾崎 光夫氏(中)
営業本部 機関投資家営業部 マネージャー 高野 美和子氏(右)

ブルーベイ・アセット・マネジメントはロンドンに本社を持つ、クレジット運用に特化した運用会社である。日本の投資家からの運用資産残高は2017年3月末時点で1兆円を上回り、グローバルの運用資産の約2割を占める。営業本部長の尾崎光夫氏は「影響力のある拠点として、日本の投資家が求めるサービスを提供できる体制が強みだ」と語る。情報発信においても、欧州動向について運用者のコメントを日本語で伝えられることを強みに挙げる。

同社が力を入れている運用戦略の1つが、プライベート・デット投資の一種である「ダイレクト・レンディング戦略」だ。欧州では間接金融が主体だが、ソブリン危機などの影響で規制が強まり、銀行は貸し出しを増やすことが難しくなっている。一方、足元では景気の改善で企業の資金需要が増しており、供給と需要のミスマッチが生じている。「欧州の中堅・中小企業を主な対象として、銀行以外の貸し手が融資を行うダイレクト・レンディングは、もともとノンバンクが発達していた米国と比べて拡大途上であり、今後も投資機会は広がるだろう」と尾崎氏は指摘する。

ブルーベイはダイレクト・レンディング戦略として3本のファンドを運用しており、運用規模は70億ユーロにのぼる。2017年には、日本の投資家のニーズに応えて「シニア担保付きローン戦略」を立ち上げた。「安定的な利回りを求める投資家の要望で生まれた、シニアローンに特化したファンドだ。円ヘッジのビークルを設定するなど、リスクを抑えた設計とした」(尾崎氏)。3本のファンドはすでにクローズされ、現在は4本目のファンドの募集が行われている。

プライベート資産は解約ができず、他のファンドとの比較が難しい。尾崎氏は「プライベート・デット投資に継続的に取り組むブルーベイを選んでほしい。将来の景気後退局面で真価が発揮されるのではないか」と語る。