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株式 欧米経済の底入れで2024年の世界株式は上昇継続
企業業績の拡大と金利の低下
2024年のグローバルマクロ環境を展望すると、米国や欧州のインフレが各国の目標値へと鎮静化していく中で景気減速が見込まれるものの、米国においては景気後退までには至らないというソフトランディングの実現が見通せる。世界経済成長率は鈍化していてもプラスが維持され、穏やかな成長が見込まれるのが2024年に予想される環境である。
米国市場は、このソフトランディングを既に確度が高いものとして織り込んでいるように見える。経済成長率の大幅な低下を回避できれば、金利低下は株式にとって追い風となるはずである。2023年は金利の急上昇で株式の債券に対する魅力は徐々に低下したが、この傾向は2024年には逆転すると予想される。
2024年の世界の株式指数は、企業業績の拡大と、金利の低下につれて上昇すると予想する。米国では、S&P500が約2年前に記録した史上最高値を上回り、5000が視野に入ろう。
在庫の削減が進んだセクター、収益性の高いテクノロジー・セクターやその他の優良企業は米国経済の成長鈍化による逆風への耐性があると考える。
2024年の他地域のEPS(1株当たり純利益)もプラス成長が見込まれており、堅調な業績環境が整うとみている。
世界株式の中では、特に業績の堅調さが維持できる米国株と日本株を選好する。
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