会員限定
2024年のクレジット市場見通し~注視すべき変動要因とは?
一見すると穏やかな市場の裏に潜むリスク
来年のことを言うと鬼が笑う、のはいつまでのことを言うのだろう。既に、12月も中旬に入り、2024年が近づいている。2024年のクレジット市場を見通しておくにはよい時期と言えよう。
2023年のクレジット市場というか、金融市場は2022年時点に予想していたよりずっと穏やかな市場であったと言えるであろう。リスクはあるのに、リスクに対してビビッドに反応しない、と言えばいいのか、リスクを覆い隠すように様々なさじ加減がなされる、と言えばいいのか。あるいは、単に格差がついていることにより、金融市場が良く見えているだけなのかもしれない。図表1を見て欲しい。RTY(ラッセル2000インデックス)とNDX(ナスダック100インデックス)の比率を小型株と大型株比と捉えてみると、この値がどんどん切り下がっている。
その理由は、中小企業の株価が冴えず、大企業というより一部のメガ企業の株価がけん引しているから、と言う見方もあながち間違っていないのではないか。
この記事は会員限定です。
会員登録後、ログインすると続きをご覧いただけます。新規会員登録は画面下の登録フォームに必要事項をご記入のうえ、登録してください。