28回目を迎えた『J-MONEY』の「東京外国為替市場調査」は、事業法人部門でリードした三菱UFJフィナンシャル・グループが13年連続で総合1位となった。関係者コメントと合わせて調査結果を紹介する。(柴田哲也)
第28回東京外国為替市場調査には、事業法人192社・機関、金融法人96社・機関、外国為替証拠金取引会社12社の計300社・機関が参加した。
各回答者が、順位付け(1~5位)して選んだ複数の金融機関を規定ポイントで加算し、計算した「総合評価ランキング」は、昨年に続き三菱UFJフィナンシャル・グループが1位、みずほフィナンシャルグループが2位、三井住友銀行が3位だった。
「金額加算ランキング」は、回答者による金融機関の順位付けを、回答者の自己申告による月間平均取引金額( 10億円未満、100億円未満、500億円未満、1000億円未満、1000億円以上の5段階)に応じて配点、計算したものだ。こちらは1位三菱UFJフィナンシャル・グループ、2位みずほフィナンシャルグループに続き、JPモルガン・チェース銀行など外資系が健闘した。
「金額加算ランキング」の19位に、ステート・ストリート信託銀行のマルチバンク為替プラットフォーム「カレネックス」がランクインした。透明性と規制順守が一層求められるようになった為替市場における電子取引システムの可能性を示しているともいえそうだ。
全体(事業法人・金融法人・外国為替証拠金取引会社)
2018年 総合評価ランキング
順位 | 金融機関名 | スコア | 1位指名 回数 |
2017年 順位 |
---|---|---|---|---|
1 | 三菱UFJフィナンシャル・グループ | 707 | 112 | 1 |
2 | みずほフィナンシャルグループ | 406 | 26 | 2 |
3 | 三井住友銀行 | 223 | 7 | 3 |
4 | JPモルガン・チェース銀行 | 147 | 9 | 4 |
5 | シティ | 116 | 5 | 5 |
6 | バークレイズ | 113 | 7 | 7 |
7 | 野村ホールディングス | 96 | 3 | 8 |
8 | クレディ・アグリコル銀行 | 84 | 9 | 9 |
9 | バンクオブアメリカ・メリルリンチ | 76 | 9 | 6 |
10 | 三井住友信託銀行 | 60 | 1 | 11 |
11 | HSBC | 56 | 5 | 12 |
12 | ドイツ銀行グループ | 45 | 2 | 10 |
13 | ゴールドマン・サックス | 43 | 1 | 13 |
13 | UBS | 43 | 1 | 14 |
15 | BNPパリバ | 29 | 2 | 15 |
15 | スタンダード・チャータード | 29 | 2 | 17 |
15 | りそな銀行 | 29 | 1 | 15 |
18 | モルガン・スタンレーMUFG証券 | 18 | 1 | 21 |
19 | 農林中央金庫 | 15 | 0 | 27 |
20 | 新生銀行 | 13 | 1 | 24 |
21 | ステート・ストリート銀行 | 12 | 0 | 18 |
22 | ナショナル・ウエストミンスター銀行 | 9 | 1 | – |
23 | 埼玉りそな銀行 | 8 | 0 | 27 |
24 | SMBC日興証券 | 6 | 0 | 36 |
24 | 八十二銀行 | 6 | 0 | 22 |
24 | 横浜銀行 | 6 | 0 | 41 |
24 | 大和証券 | 6 | 0 | 20 |
24 | ソシエテ・ジェネラル | 6 | 0 | 36 |
24 | コメルツ銀行 | 6 | 0 | 36 |
30 | あおぞら銀行 | 5 | 1 | 32 |
30 | カレネックス | 5 | 1 | – |
30 | ロイヤルバンク・オブ・スコットランド | 5 | 0 | 18 |
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