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マクロ経済 米国では逆資産効果、中国では政策の副作用に留意
引き続きインフレが焦点に
世界経済は、景気減速とインフレ高進が同時並行的に進行するなか、足元はなおインフレリスクが焦点となる展開が続いている。主要経済指標が市場の事前予想に対し、どの程度かい離したのかを示す「サプライズ」指数の動向を見ると、景気関連指標に関しては概ね「中立」へと収れんしている。一方、インフレ関連指標では、日本を例外としてプラス幅が累積的に拡大するなど、「上振れ」サプライズが続いている。この間主要国の中央銀行は、2021年後半以降加速度的に「タカ派」的な政策反応関数へと急転換を図ったFRB(米連邦準備理事会)を中心に、金融引き締めを加速させている(図表)。
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