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第2次トランプ政権が発足。世界情勢はどうなっていくのか
ネタニヤフ首相が真っ先に祝言をあげた
世界中が注目する米大統領選挙が実施された結果、共和党候補のトランプ氏がハリス副大統領に勝利した。事前の世論調査結果では両者の支持率は拮抗し、稀に見る大接戦になると予測されていたが、いざ開票箱を開けたらトランプ氏の圧勝だった。
勝敗を分けたのは、ペンシルベニアやウィスコンシン、ジョージアなどの激戦7州でトランプ氏が圧倒的勝利を収めたことだが、第2次トランプ政権が発足することで今後の世界情勢はどうなっていくのだろうか。
まず、筆者が懸念しているのが中東情勢だ。2023年10月以降、中東ではイスラエルとハマス、親イランのシーア派勢力、そしてイランとの軍事的対立が先鋭化しているが、自らが有事にあると自認するネタニヤフ政権は強硬姿勢に徹している。バイデン路線を継承するハリス氏が大統領になっても、イスラエルを支持する米国の立場に変わりはないが、ハリス政権になればイスラエルとパレスチナの2国家共存、過剰な暴力の停止を強く要求してくる可能性があることから、ネタニヤフ氏はハリス政権の誕生は望んでいなかったと思われる。
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