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全13部門のランキングを発表

J-MONEY2013年春号 注目記事

2012年リーグテーブルズ

株式資本、債券資本、M&A、シンジケートローン
全13部門のランキングを発表

リサーチ会社ディールロジックのデータ(金額ベース)をもとに、2012年の株式資本、債券資本、M&A、シンジケートローン各市場におけるハウスオブザイヤーを選考した。全13部門のランキングと受賞各社のコメントを紹介する。

受賞各社の声

エクイティハウスオブザイヤー/ベストCBハウス/ベストフォローオンハウス
野村證券

「愚直」「地道」「徹底的に」で安定的な資金調達を実現

 2012年のマーケットには、3つのフェーズがありました。1つは5月までの上昇局面、もう1つは5~11月にかけての欧州債務問題の再発懸念です。この間、日本株は比較的に割安だったものの、リーマン・ショックなどを経験してきた投資家は慎重な姿勢を崩さず、凍てついたマーケット環境が続きました。しかし、3つ目のフェーズでは政権交代によって円安・株高が加速。マーケットにとって干天の慈雨になりました。

 2012年にお手伝いした大型案件では、日本の基幹産業である電機業界の苦境が目立つ中、ソニーは昨年の国内最大規模となるCBオファリングを実施。1500億円の資金調達により、財務面からソニーをサポート出来た感慨深い案件となりました。

 フォローオンでは全日本空輸の案件が注目されました。羽田や成田空港の発着枠の拡大や、アジアNo.1を目指すためのM&A資金の確保など、同社が次のステージに進むための力添えができたと思います。

 IPOではGLP投資法人の案件が挙げられます。J-REITとしては初の試みとなる利益超過分配をはじめ、業績に連動するインセンティブ型報酬などの革新的な手法を取り入れ、セカンダリーでも順調に消化できました。

 当社の強みは、長い伝統のなかで育まれてきた「愚直」、「地道」、そして「徹底的に」お客様目線の姿勢と、経験を重ねた組織の厚みです。これからも発行体、投資家の期待に応えるべく、「First Contact(顧客が最初に相談する存在)」、「Foresightful Thinking(顧客ニーズの先を読む)」、「Flawless Execution(どんな環境下でも資金調達を任せていただける安定感)」という“3つのF” を心がけ、「すべてはお客様のために」の心構えで案件を手がけていきたいと思います。

ベストIPOハウス
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
モルガン・スタンレーMUFG証券

グループの総合力を生かしてIPO市場のさらなる活性化を

 2012年のIPO市場を振り返ると、まず件数が増加したことが挙げられます。リーマン・ショック後の2009年を底に徐々に上向き、2012年は46社(REITを含めると50件)と前年に比べて10社(同14件)増えました。

 若い企業の新規上場が増えたことに加え、大都市圏以外の地域からの企業の上場が増えたことも昨年の特徴です。また、堅調な不動産市況を捉え、大型REITの新規上場が相次いだことも2012年のトピックといえます。株価パフォーマンスも好調で46社の上場企業のうち、37社の初値が公開価格を上回りました。

 象徴的な案件は、9月に上場した日本航空です。依然として欧州債務問題がくすぶる厳しい環境下ではありましたが、国内外の投資家の需要を集め、順調に再上場を果たすことができました。弊社もモルガン・スタンレーの有するグローバルな知見や三菱UFJフィナンシャル・グループの顧客基盤など、ハウスとしての総合力を発揮し案件の成功に貢献しました。

 また、ソーシャルゲームなどを提供するモブキャストも2012年を象徴する案件です。同社自体は直接の関係がないものの、高額課金のいわゆるコンプガチャ問題がゲーム業界を揺るがしているタイミングだったため、この時期の上場には少なからず不安もありました。しかし、適切な情報開示や投資家の声を反映した価格設定により個人投資家、機関投資家双方の需要を喚起。その後に続くゲーム関連企業の新規上場に弾みをつけました。

 リーマン・ショックによって低迷していたIPO市場で復活の機運が高まっています。これからもジョイントベンチャーとしてのシナジー効果を生かし、発行体、投資家双方に満足していただけるような案件を市場に提供し、IPO市場の活性化に貢献していきたいと思います。

デットハウスオブザイヤー/ベスト国内債ハウス/ベストセキュリタイゼーションハウス
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
モルガン・スタンレーMUFG証券

関西電力と九州電力の起債で電力債の復活を後押し

 2012年の最大のトピックは、東日本大震災後発行が見送られてきた電力債の復活です。3月の東北電力を皮切りに、7月の関西電力、8月の九州電力と起債が続き、最終的には東京電力を除く電力会社すべてが発行に踏み切りました。

 もう1つのトピックは、前年に引き続き国内債券のスプレッド(国債との利回り格差)が縮小したこと。リスク回避志向の高まりを背景に地方債や財投機関債に投資マネーが流入し、スプレッドの縮小に拍車をかけました。

 当社が手がけた案件の中で印象深かったのは、震災前まで社債市場全体のおよそ2割を占めていた電力債の再開を後押しした関西電力と九州電力です。ほかには11月に起債した日本電産の総額1000億円の社債も挙げられます。企業業績の悪化などによって債券市場に暗雲が漂う中、1社単独での引き受けがプラスに作用し、スムーズに発行することができました。

 証券化市場では、住宅金融支援機構のMBS(不動産担保証券)が引き続き大きな存在感を示し、市場を牽引しました。それ以外で注目を集めたのは、フォルクスワーゲンの残価設定型オートローン債権の証券化案件です。国内初のスキームを活用した証券化案件だったことから、投資家に対する積極的な啓蒙活動を展開。最終的に高い評価を得ることができました。

 デフレ脱却に向けた諸政策による市場環境の変化により、長年継続してきた債券中心の投資戦略が見直されるかもしれません。しかし、我々のスタンスはこれまでと変わりません。マーケットの先行きを見通す先見性に磨きをかけるとともに、フェアなプライシングという正攻法のアプローチで、発行体、投資家双方がウィン・ウィンになる案件を提供していきたいと思います。

ベストインターナショナル・デットハウス(日系外債)
メリルリンチ日本証券

日本への再評価が高まった1年 グループ一丸で使命果たす

 2012年は日系外債市場にとって記念すべき年となりました。発行額は768億ドルと過去最高を更新し、発行本数も178本と、2011年から大幅に増加しました。債務危機や国債格下げの影響が残る欧米と比べ、相対的に日本への評価が高まったことが背景にあります。また、東日本大震災の影響で一時広まった日本市場に対する不安感は、徐々に払しょくされ、海外投資家の信頼を取り戻したことも市場拡大の原動力となりました。

 なかでも過去最大級となる30億ドルを発行した武田薬品工業は2012年を象徴する案件のひとつでした。同社にとって初の海外債券にもかかわらず、これほどの規模で海外に打って出たことは、日本企業が海外展開を強化していることの象徴ではないでしょうか。東京都と地方公共団体金融機構(JFM)はスプレッドが縮まり、政府保証ではなく地方公共団体というクレジットで起債しました。それが受け入れられたことも画期的でした。

 当社は事業会社や政府機関、地方公共団体など幅広いお客様の資金調達をお手伝いするのと同時に、外資系金融機関として国内発行体の魅力を海外投資家へ紹介することを使命としてきました。日本だけでなく海外も含め、当社グループが一丸となって実践してきたことが評価され、昨年に続く受賞に至ったと考えています。

 日本企業がビジネスの拡大のため海外に目を向ける動きは引き続き増加するでしょう。政府系機関の資金ニーズも依然旺盛と聞いています。その一方で欧州危機は依然くすぶり、米国の財政問題は先送りしたまま。日本市場の真価が問われるのはこれからです。その意味で2013年はいろいろと変化に富む年になるでしょう。慢心することなく、最適な提案を継続していきたいと思います。

ベストインターナショナル・円ボンド・ハウス(サムライ債を除く非日系外債)
バークレイズ証券

東京プロボンド市場を主導 海外の発行体を日本に呼び込む

 2012年の債券市場においては、当社で主幹事を務めた「東京プロボンド市場」の第1号案件、INGの起債が大きなターニングポイントとなりました。

 これはINGにとって初めての円建て公募債の発行でした。第一弾として4月債を起債し、507億円を発行しました。第二弾となる12月債では1759億円を発行、年度では計2266億円の発行に成功しました。これはサムライ債の2012年度発行総額、1兆4537億円の約15%に相当する規模にあたり、商品としての東京プロボンドとしても存在感を示すことができました。当社で事前に展開したノンディールロードショーなどの効果もあり、市場には好感を持って受け入れられたようです。4月債と12月債の比較では、金額は3倍以上の増額、年限は2年から3年への伸長化、スプレッドは100bpsから70bpsとタイトニング(利回り格差の縮小)を達成。販売されたチケット数では約40から70と大幅な増加が見られ、投資家層の広がりを確認できました。

 当社では現在、東京プロボンド市場で上場されている3つのプログラム(ING、Nomura、SKTelecom)のうち2つのプログラムでアレンジャーを務めています。市場構想の段階より東京証券取引所や金融庁との連携を強め、主導的な役割を果たしてきました。

 東京プロボンド市場のING債においては、発行体にとっては開示手続きが簡易な点や、プログラム設立に必要なコストがサムライ債の半分以下など、発行体に対する優位性が証明されました。当社では債券の引き受けについて伝統的に力を入れています。今後もグローバルネットワークを通じて、これまで円債市場に積極的ではなかった海外の発行体を呼び込んでいきたいと思います。

ベストサムライボンドハウス
みずほ証券

投資家の動向を的確につかみニーズに合った商品を提供

 2012年は国内債対比相対的にスプレッドの確保ができるサムライ債のマーケットは好調でした。一方、欧州危機の影響、グローバルなクレジットスプレッドのタイトニング、ベーシススワップの状況等により起債を見合わせた発行体もあり、銘柄数、発行総額は例年対比限定的でした。

 ディールオブザイヤーにも選ばれたオランダのラボバンクは、マーケットの声を最大限反映させながらも、決して投資家寄りになりすぎず、フェアなスプレッドと発行額、投資家のニーズに応えたトランシェを実現した、当社の強みが発揮できたディールでした。

 DNBバンクやノルデア・バンクといった北欧発行体のデビュー債も手がけました。DNBバンクは2011月12月にはノルウェー輸出金融公社の大幅な格下げを背景に一旦は起債を見送ったものの、2012年1月にデビュー債を成功裏に起債し、後のノルデア・バンクの起債につながりました。

 当社の強みは中央から地方まで幅広い投資家ニーズを的確に捕らえるセールス部隊を有していることです。その一方で発行体のカバレッジも広く、長期的なリレーションを念頭にさまざまな発行体に対して提案やリサーチを続けていることも、マーケットに適正な商品を提供できる理由です。

 2012年半ば頃からグローバルにクレジットスプレッドが縮小し始めるなど、マーケット環境は日々刻々と変化しています。そのような環境下でも常に投資家、発行体双方への貢献を怠らず、マーケットの裾野を広げるチャレンジを継続しながら、現在の地位を維持していきたいと思います。

M&Aハウスオブザイヤー/ベストクロスボーダーM&Aハウス
みずほ証券

みずほグループの連携をベースにM&Aの最適なサポートを提供

 

 2012年のM&A市場は、国内外とも活況を呈していました。国内では、同業種同士による合併で事業規模の拡大や経営の合理化を狙うケースが増えています。当社でも、古河スカイと住友軽金属、安藤建設と間組の合併など数多くの案件を手がけました。

 クロスボーダーでは日本企業が海外企業を買収する例が目立ちました。当社が国内系として唯一アドバイザーを務めた、ソフトバンクによるスプリント・ネクステルの買収は約1兆6000億円に上る巨額ディールとなり、国内外に大きなインパクトを与えたと思います。ほかにもメーカーをはじめ、生損保などの金融サービス業、商社からの相談やご依頼も増えてきました。

 M&Aが日本企業の成長戦略として定着しつつあるなかで、当社では、みずほ銀行、みずほコーポレート銀行との連携を強化し、M&Aアドバイザリーの分野で、その強みを最大限に発揮しています。例えば、みずほコーポレート銀行の一部の営業部と当社のコーポレートカバレッジ部を兼職部とする「兼職体制」を導入するなど銀行・証券が連携して、お客様のニーズにお応えできるように努めています。

 海外ネットワークではシンガポールでのM&A助言業務のライセンスを取得。東南アジアへの日本企業の進出をサポートする拠点を充実させ、買収・合併先の条件や地域が細分化しているニーズに応えられる体制を整えました。

 当社では、M&Aでの最適なアドバイスや各種情報提供を、迅速かつタイムリーに行うとともに、お客様との長期にわたるリレーションシップを重視しています。当社が持つスキルやネットワークに加えて、みずほグループの総合力でサポートして行きたいと思います。

ベストシンジケートローンバンク
みずほコーポレート銀行

投資家と企業を幅広くカバー アジアNo.1の銀行を目指す

 2012年、シンジケートローンのマーケット規模は前年より約2割の大幅増加となりました。ソフトバンクに代表される大型のIn-OutのM&Aファイナンスや、企業の財務資本戦略としての資金調達がマーケットを押し上げたことが主な要因です。地銀などの投資家の運用ニーズは引き続き旺盛であり、お取引先である借入人にとっては低コストでの資金調達が可能な良好な市場環境でした。

 私たちはシンジケートローンのアレンジャーとして、借入人と投資家の双方のニーズを的確に汲み取り、適切な情報提供やニーズに合致した仕組み作りを行い、お互いにとってWin-Winのファイナンスソリューションを提供することで、マーケットの拡大に貢献できたと自負しています。

 2012年は一部の業種で業績の下方修正があり、コベナンツ(財務制限条項)に抵触する事例も発生しましたが、当行は迅速かつ的確なウェーバー・アメンド対応はもちろん、債務のトータルなリストラクチャリング等でも我々のノウハウを発揮することができました。また、国際協力銀行や日銀の制度融資を活用したシンジケートローンも手がけ、官民連携して企業の成長を後押しできたことも、日本経済にとって大変意義深いことでした。

 当行の強みは、投資家や企業のカバレッジの広さが随一であることと、国内のシンジケートローン市場における草分けとして豊富なノウハウを有し、あらゆる案件に対してベストのソリューションを提案できることです。2012年は国内市場だけでなく、グローバル部門やアジアの主要通貨部門で邦銀1位となりました。

 2013年は、回復基調にある国内市場の資金需要に対応するのはもちろん、アジアの成長市場への資金供給にも力を入れていきたいと考えています。当行が目指すのは日本の、そしてアジアのNo.1シンジケートローンバンクです。