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株式 米SVBショックの衝撃。どこまで広がりいつまで続くか
想定される3つのケース
米シリコンバレーバンク(SVB)が2023年3月10日に経営破綻したことを受け、米金融市場ではリスクオフの流れが強まり、株安・債券高が進行、この動きが日本や欧州の金融市場にも波及している。本稿では、この「SVBショック」について、その影響がどこまで広がり、いつまで続くのか、具体的に3つのケースに分けて考えてみたい。
まず、1つ目は、米金融当局が3月12日に発表した施策(SVBなどの預金の全額保護や金融機関への流動性供給策)が奏功し、短期間で動揺がおさまるケースである。SVBの破綻は、流動性管理の問題などSVB固有の事情が主因とみられ、他の金融機関に広く共通するものではない。また、このところの米国債利回りの低下は、金融機関が保有する米国債の含み損への懸念後退に繋がる。このケースの期間は数日から数週間と想定される。
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