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知りたい!隣の企業年金【先輩に聞く】第1回 おでん屋が「夜の資産運用委員会」だった〜単身赴任17年、培った人脈で第2、第3の職場
各地の企業年金を訪問してきた「知りたい!隣の企業年金」。今回新たに特別編として【先輩に聞く】シリーズが始まります。かつて企業年金で資産運用を担当し、「卒業」してからも関連した仕事などに携わる先輩たちに、貴重な経験や知見をインタビューします。現役の皆さんを訪ねるシリーズに半年に1回程度、挟まるイメージです。第1回は、アステラス企業年金基金で長く常務理事を勤めた田島一郎さんです。いち早くマルチアセットの専用枠を設けるなど、先駆的な資産運用で企業年金の世界では知られた存在です。
生保の営業担当者に「企業年金」を講義
JR大阪駅の目の前にある大阪第一生命ビル。田島一郎さん(64)の現在の仕事場だ。第一生命保険の団体年金事業部・年金コンサルティング室(関西総局駐在)で、名刺には「副部長(年金コンサルティング担当)」とある。
今、どんなお仕事をなさっているのですか。
田島 主に3つです。
第一生命の顧客である企業年金の方々への四半期報告が1つ。営業担当者と伺い、一般勘定や特別勘定などの運用商品についてご説明しています。
2つ目として、そういった折などに、資産運用も含めた企業年金の運営全般の悩みについての相談に乗ること。
3つ目が営業担当者向けの研修での講師。生保なので保険に関する知識は豊富ですが、企業年金がどのように運用されているのか。常務理事や運用執行理事、あるいは事務長などの仕事の実態については意外と知られていない。そこは、かつて当事者だった経験をもとに時間をかけて説明しています。
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