2018年のベストディールを表彰する「ディール・オブ・ザ・イヤー」。金額規模や執行業務の鮮やかさ、資本市場に与えた影響といった点を基準に、全10部門からベストディールを選定した。(※データはディールロジック提供 ※対象となる案件はすべて公表ベース ※ストラクチャード・ファイナンス部門は該当ディールなし ※各案件の概要をまとめた囲み内の社名の並びは、ディールロジックのデータと各種データを基に編集部作成(一部順不同を含む))
M&A部門
ベストM&Aディール(OUT-IN)
クラリオンのフォルシアへの売却
フランスの自動車部品サプライヤーのフォルシアは、日立製作所傘下のクラリオンに対し、完全子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表。日立製作所は、所有するクラリオンの全株式を売却することで合意した。クラリオンは、事業内容や戦略などにおいて理想的な補完関係にあフォルシアの子会社となり、自動車領域の競争力を高めて、フォルシアの新たなビジネスグループを創出する。
日立製作所は、クラリオンが激変する自動車業界でさらなる成長と企業価値向上が期待できると判断。クラリオンとの戦略的協調関係は、公開買付け後も継続する。海外企業による日本の上場会社買収案件でありながら、デューデリジェンスプロセスの開始以降、公表まで6週間程度という短期間で実行した2018年の自動車業界M&Aの象徴的案件といえる。
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