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為替 足元の円安は「悪い円安」ではなく、デフレ脱却に向けた「よい円安」か
見逃せないアジア諸国の台頭
「悪い円安」論が日本国内を席巻している。筆者自身はこの局面は日本銀行の緩和姿勢や内外金利差拡大などを理由に円安ドル高を見込んできた。向こう数カ月を展望してもまだ、2002年に記録した135円前後へのドル円上昇はありうると考えている。
ただ、数年単位で考えると、ドル円も相当程度の値幅で反落するリスクがそれなり以上に大きいと見ている。この辺りでドル高円安が一服してくれば、中長期的な筆者の相場観にはフェイバーだ。
だが、足元で日本中に広がる「悪い円安」論は、相場観として円安を見込むのか、円高を見込むのかを問わず、根源的なところに大きな間違いがあると思う。
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