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株式 期待先取りで高止まりする株価。ワクチン実用開始が調整の合図か
米国の好況が日本株高けん引
2020年の各国株価はコロナ・ショックによる急落から順調に回復した。同年11月にはNYダウが3万ドルに到達するなど、米主要3指数(NYダウ、S&P500、NASDAQ)は史上最高値を更新し、日経平均株価も29年半ぶりに2万6000円を回復した。主な背景は、新型コロナウイルスのワクチン早期実用化による景気回復と各国金融当局による超低金利政策が継続することへの期待だ。
前FRB(米連邦準備理事会)議長のジャネット・イエレン氏の次期財務長官就任が確実視されたことも市場の安心感を誘ったようだ。金融政策に精通し市場メカニズムを熟知したイエレン氏が財務長官になれば、FRBとも緊密に連携を取るであろうとの期待から、政府・中央銀行・市場が「三位一体」となる構図を市場はイメージしたのだろう。欧米でコロナ感染者が爆発的に増える中でも、「財政・金融政策が支えになり、市場にとって悪いことなど起こるはずがない」という期待が株高に弾みを付けた。
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