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株式 日本株には追い風の展開。さらなる上値にはROEの改善が不可欠
米国一極集中からグローバル分散へ

チーフクオンツアナリスよ
鈴木政博
日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)は最高値を大きく更新した。日本株がさらに高みを目指すためには、ROE(自己資本利益率)の向上が重要な鍵となる。
世界各国のROEとPBR(株価純資産倍率)の分布を見ると(バリュエーション・マップ、MSCIベース)、両者には強い正の相関関係が観察される。実際、指数傾向線の決定係数は0.556と比較的高く、ROEが高い国ほどPBRが高い傾向が明確に示されている。ただし、インドのように傾向線から大きく乖離する国も存在し、ROEだけでは説明できない要因も見受けられる。潜在成長率やカントリーリスクなど、マクロ経済的な要素が影響している可能性が高い。
日本株(MSCI Japan)は傾向線近辺に位置しており、今後PBRを一段と押し上げるには、ROEのさらなる改善が不可欠と考えられる。なお、傾向線の傾きや位置は、世界の景気循環や金融環境によって変化する。2020年10月時点では傾向線のスティープ化が進んでいた。これは、コロナ禍においてROEの高い国の株式にプレミアムが付与されたことに加え、世界的な金融緩和によりリスク・プレミアムが低下し、高いPBRが容認されたためと見られる。
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