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ECB、バイアス排除に向けたメッセージ
”予想通り”を演出するECBの手法
マーケットは相変わらず各国金融政策の一挙手一投足に目を凝らしている。FRB(米連邦準備理事会)は50bpの金利引き下げを決定、ソフトランディングへの自信を深めた株式市場は株高でその決定を歓迎したように見えた。日本銀行は現状および先行き景気の見通しからリスク要因など多くの判断材料について据え置きとした結果、現状維持を選択したところである。
翻って、ECB(欧州中央銀行)の金融政策も注目されていたが、9月12日に預金ファシリティ金利(DFR)を25bp引き下げるという予想通りの展開であったこともあり、波風立つこともなくすっきり市場は受け止めた。
今回はこのECBの政策判断とその方向性についてマーケットに過度な期待をさせないラガルド総裁の手法について焦点をあてる。
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