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日銀は7月に国債買い入れ減額の計画を発表
次回7月の会合で今後1~2年程度の国債買い入れの減額計画を決定
2024年6月14日に開かれた日本銀行の金融政策決定会合で、日本銀行は、次回7月の会合で、今後1~2年程度の国債買い入れの減額計画を決定すると発表した。金融市場では、今回の会合で具体策が決定されると、事前に広く予想されていたことから、金融市場は今回の決定に肩透かしにあった形となった。
3月の会合で日本銀行は、長期国債の買い入れを毎月6兆円程度のペースで行う方針を示していた。この6兆円は長期国債の償還のペースに概ね見合ったものであり、そのもとで、日本銀行の長期国債の保有額は概ね一定に維持されてきた(図表)。
ただし、5月に日本銀行は、定例の国債買い買い入れオペで買い入れ額を減額した。その影響などから、5月の長期国債買い入れ額は4.5兆円ペースまで低下した。その結果、保有国債の残高も減り始めていた。国債買い入れの減額計画は、こうした現状を追認する性格のものでもあり、金融市場にはサプライズではない。
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