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知りたい!隣の企業年金・第17回 出光企業年金基金──プライベート運用、中核を外部委託〜柔軟で強靭なポートフォリオ、10年かけ構築
石油精製を祖業とするエネルギー大手、出光興産の企業年金である出光企業年金基金を9月下旬に訪問し、泉泰弘(いずみ・やすひろ)資産運用担当理事にお話を伺いました。泉さんは11年間の担当の間に、ポートフォリオの大幅な再構築やプライベート資産の新たな運用手法を導入するなど抜本的な改革を実行して9月末、退任されました。
出光企業年金基金の概要
- 所在地/東京都千代田区丸の内3丁目
- 設立年月/2004年4月(厚生年金及び代行返上による基金設立)
- 資産総額/991億円
- 加入者数/5081人 受給者数/3944人
- 予定利率/2.5% 期待運用収益率/2.8%
(いずれも2023年3月末現在)
昭和シェル石油と統合、基金も一体に
今日は2023年9月25日です。あと数日で出光企業年金基金をご退任されるとのこと、本当に長い間お疲れ様でした。
泉 母体の経理部から兼務で企業年金基金に着任したのが2012年7月ですから、まる11年になります。本当は今年3月末までの予定だったのですが、後任の着任が遅れて半年延長した格好です。
この間、2019年4月には同業大手の昭和シェル石油との経営統合もありました。企業年金の立場としても大変だったのではないですか。
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