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金 価格を圧迫する金利要因が後退。2000ドル台の定着をうかがう
プラスとマイナスの要因が共存
金価格は新型コロナウイルス発生前の1オンスあたり1600ドルから大きく上昇し、現在、1900ドル台後半で推移している。これを牽引(けんいん)したのは投資需要であり、増幅したマクロ環境の不確実性が主な背景となっている。
ここ数年、金市場はプラス要因とマイナス要因が激しく綱引きする展開を見せた。主たるプラス要因として、マクロ環境の不確実性、インフレの上昇および堅調な金需要、マイナス要因として、金利上昇およびドル高を挙げることができる。
■金価格の推移
パンデミックの発生、ロシアのウクライナ侵攻、米中対立の激化、中国の東シナ海進出、不安定な中東情勢、欧州のエネルギー不足、グローバル・サプライチェーンの分断、世界経済の後退など、マクロ政治・経済環境の不確実性はこれまでになく高まった。
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