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米国に振り回されない戦略を練るべし
米国経済が横綱相撲から乖離?
“横綱相撲”と言う言葉がある。広辞苑によると「相手との力の差を歴然と示してかつ、いかにも横綱らしい相撲」を指す。2021年GDP(国内総生産)は23兆ドル、一人当たりGDPが6.94万ドルと堂々の世界一である米国経済だが、最近の動きは横綱相撲から乖離して見える。
金利上昇が過度であったことから金融機関の破綻を招き、そうした不安感の台頭を抑えるために金融政策が物価だけを相手にしていられなくなったことで、2023年下期からは景気が落ち込むとの予想も蔓延している。
2023年4月14日に決算発表をしたJPモルガンのジェイミー・ダイモンCEOは、先行きについて「2022年から注視してきた嵐を呼ぶ雲はいまだ地平線上にとどまる」と警戒し、「銀行業界の混乱が景気後退のリスクを強めている」(日本経済新聞4月15日付)と述べている。
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