国家公務員共済の新CIO・飯野さん、抱負や方針を語る 収益源泉の多様化に向け、オルタナティブ投資強化
国家公務員の年金運用や福祉事業を行う国家公務員共済組合連合会(KKR)の運用担当責任者(CIO)に7月、飯野厚子さんが就任した。飯野さんは、ソニー企業年金基金で早くからプライベートアセット投資に取り組んだことなどで知られ、直近では国民年金基金連合会(国基連)でオルタナティブ投資をリードしてきた。年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など公的年金を運用する主要4団体で初の女性CIOとなった飯野さんに、抱負や今後の方針などを伺った。
(聞き手:阿部圭介J-MONEY論説委員)

【経緯】
オルタナティブ投資の「目利き力」
飯野さんというと、「年金基金のためのプライベート・エクイティ」(日本バイアウト研究所編、2014年きんざい発行)でのインタビュー記事が強く記憶に残っています。タイトルは「長い時間をかけて花開くプライベート・エクイティ投資の妙味」。この時はソニー企業年金基金で運用執行理事をしておられた。インタビューの中で「『果実の収穫時期』にあるファンドや『種まき時期』のファンドなど、さまざまステージのPEを見ることができた」と述べていますね。日本の企業年金としては、かなり早い段階からPEをはじめとしたプライベート投資に取り組んでこられた印象です。
飯野 ソニーのあと、国基連でも多様な経験をさせていただきましたが、注力したのはオルタナティブ投資です。複数のアセットクラスや多くのファンドの可能性を探究しましたが、当時の方針で不動産とバンクローン以外に投資を拡張することは叶いませんでした。ある程度やり切ったという実感もあり、KKRの公募に手を挙げて2024年4月に移りました。
KKRとしても、飯野さんのオルタナティブ投資への造詣や、「目利き力」への期待が大きかったのではないですか。着任早々、オルタナティブ投資の上限を引き上げていますよね。
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