36回目となる今回の「東京外国為替市場調査」では、三井住友銀行が全体の「総合評価」、三菱UFJフィナンシャル・グループが「金額加算」で1位を獲得。昨年みずほフィナンシャルグループが独占した2冠を両者が分け合い、首位争いの構図が再び大きく動いた。
トランプ米政権の関税政策を巡る思惑や、日米の金融政策の方向性が交錯し、ドル円相場が大きく振れた2025年。その1年間の各金融機関の為替サービスの評価を問う第36回調査で、メガバンクの勢力図が再び動いた。第35回(前年度)1位を獲得したみずほフィナンシャルグループ(以降、みずほFG)に代わり、本年度は三井住友銀行と三菱UFJフィナンシャル・グループ(以降、MUFG)が主役となった。
各回答者が1~5位で順位づけして選んだ金融機関を規定ポイントで算出し、計算した「総合評価ランキング」では、三井住友銀行が前年3位から首位へ浮上。みずほFGは2位となり、MUFGは3位となった。一方、回答者による金融機関の順位づけを月間平均取引金額(10億円未満、100億円未満、500億円未満、1,000億円未満、1,000億円以上の5段階) に応じて配点・計算した「金額加算ランキング」は、MUFGが3万6,619点で前年2位から首位へ。三井住友銀行が2位、前年1位のみずほFGは3位となった。
部門別では、事業法人投票の「総合評価」「金額加算」を三井住友銀行が、金融法人投票の同2部門をMUFGがそれぞれ制した。個人ランキングでは、カスタマー部門で三菱UFJ信託銀行の竹内雪乃氏が1位に躍進。リサーチ部門はみずほ銀行の唐鎌大輔氏が前年に続き首位を守った。また、外国為替証拠金取引会社投票の「ECN/マルチバンク」ではFXSpotStreamがトップを維持し、1位の連続記録を10年に伸ばした。全体ランキングで首位が入れ替わる一方、各部門では新たな顔ぶれの台頭と実力者の連覇が交錯する結果となった。
本調査には505社・機関が回答した。
全体(事業法人・金融法人・外国為替証拠金取引会社)
| 順位 | 金融機関名 | スコア | 1位指名回数 | 2025年順位 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 三井住友銀行 | 927 | 133 | 3 |
| 2 | みずほフィナンシャルグループ | 842 | 107 | 1 |
| 3 | 三菱UFJフィナンシャル・グループ | 786 | 82 | 2 |
| 4 | 三井住友信託銀行 | 358 | 41 | 4 |
| 5 | シティ | 142 | 3 | 6 |
| 6 | JPモルガン・チェース銀行 | 140 | 9 | 5 |
| 7 | UBS | 113 | 12 | 10 |
| 8 | バークレイズ | 112 | 3 | 7 |
| 9 | HSBC | 89 | 3 | 11 |
| 10 | 野村ホールディングス | 83 | 4 | 9 |
| 11 | BNPパリバ | 66 | 2 | 12 |
| 12 | バンク・オブ・アメリカ | 62 | 1 | 13 |
| 13 | クレディ・アグリコル銀行 | 56 | 0 | 14 |
| 13 | ドイツ銀行グループ | 56 | 0 | 8 |
| 15 | ソシエテ・ジェネラル | 34 | 6 | – |
| 16 | ゴールドマン・サックス | 33 | 0 | 15 |
| 17 | ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(BBH) | 13 | 0 | 16 |
| 18 | ステート・ストリート | 11 | 0 | – |
| 19 | オーストラリア・ニュージーランド銀行 | 10 | 1 | – |
| 20 | りそな銀行 | 8 | 0 | 17 |
| 順位 | 金融機関名 | スコア | 2025年順位 |
|---|---|---|---|
| 1 | 三菱UFJフィナンシャル・グループ | 36619 | 2 |
| 2 | 三井住友銀行 | 34563 | 3 |
| 3 | みずほフィナンシャルグループ | 33186 | 1 |
| 4 | UBS | 18041 | 7 |
| 5 | JPモルガン・チェース銀行 | 14405 | 8 |
| 6 | シティ | 14075 | 9 |
| 7 | バークレイズ | 13754 | 5 |
| 8 | 三井住友信託銀行 | 10379 | 4 |
| 9 | HSBC | 8368 | 11 |
| 10 | ドイツ銀行グループ | 8109 | 6 |
| 11 | BNPパリバ | 6528 | 13 |
| 12 | バンク・オブ・アメリカ | 5839 | 10 |
| 13 | 野村ホールディングス | 5580 | 12 |
| 14 | クレディ・アグリコル銀行 | 4082 | 15 |
| 15 | ゴールドマン・サックス | 3944 | 14 |
| 16 | ソシエテ・ジェネラル | 3739 | – |
| 17 | ステート・ストリート | 1950 | 19 |
| 18 | ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(BBH) | 1500 | 17 |
| 19 | スタンダードチャータード | 1050 | – |
| 20 | 大和証券 | 483 | 20 |
調査の概要
●東京外国為替市場の顧客となっている事業法人ならびに金融法人、外国為替証拠金取引会社にアンケートに回答してもらった(回答は1部署1回まで)。
●調査期間:2026年6月3日~6月30日。
●総合評価ランキングのスコアは、各回答者が順位付けして選んだ複数の金融機関を規定ポイントで加算し、計算した。自己申告による月間平均取引金額10億円以上の回答者を抽出して算出を行った。月間平均取引金額10億円未満の回答および金額回答がない場合は、集計に反映しない。
●金額加算ランキングの算出にあたっては、各金融機関が獲得した票数をもとに、回答者からの指名順位(1~5位)と、各回答者が自己申告した月間平均取引金額に応じて配点し、計算した。取引金額は10億円未満、100億円未満、500億円未満、1,000億円未満、1,000億円以上の5段階。金額回答がない場合は、集計に反映しない。加重平均は行っていない。
●部門別評価ランキングは、各回答者が順位付けして選んだ複数の金融機関を規定ポイントで加算し、計算した。
回答者の内訳

部門別評価の概要
●ベスト オプション バンク:オプション取引提案が優れていると思う金融機関
●ベスト リサーチ バンク:分析・レポートが優れていると思う金融機関
●ベスト エマージングカレンシー バンク:米ドル、欧州通貨以外の通貨サービスが優れていると思う金融機関
●ベスト コンサルティング バンク:商品スキームの提案力が優れていると思う金融機関
●ベスト バックオフィス バンク:ITサービス・問い合わせ態勢などが優れていると思う金融機関
●ベスト 海外ネットワーク バンク:グローバル拠点網が充実していると思う金融機関
●ベスト プラットフォーム バンク〈シングルバンク・GUI〉:電子取引システムが優れていると思う金融機関
●ベスト プラットフォーム バンク〈ECN/マルチバンク〉:電子取引システムが優れていると思う金融機関
※グループ本社の所在地で「国内系」「海外系」に分類
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