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来週を考える|The Week Ahead 2025年への投資家の期待2024年12月13日(金)配信号
多くの国では、クリスマスシーズンに子どもたちがサンタクロースに欲しいものを伝えるウィッシュリストを書く伝統があります。もし投資家たちが同じようにウィッシュリストを作るとしたら、2025のリストには何が記されているでしょうか。
十分な成長:米国、アジア、欧州という主要地域における十分かつ堅調な経済成長は、資本市場が好調な1年を記録するための基本条件です。米国経済全体の成長は底堅い様子を示しており、個人消費は特に堅調に推移しています。減税や規制緩和は成長をさらに押し上げる可能性がある一方、関税や移民労働者の本国送還は成長を抑制する方向に作用する可能性があります。欧州と中国については、GDPの上振れ余地がまだ残っており、成長率にポジティブサプライズがあれば、本格的な景況感回復のシグナルとなるでしょう。
インフレの沈静化:2021年と2022年は、予期せぬインフレの急上昇が資本市場に与える影響を改めて示しました。2024年は全体的にインフレの緩和が続いていますが、その傾向は最近、特に米国で若干停滞しています。インフレ率が各国中央銀行の目標である2%に収れんしていくことは追い風になるものの、決して確実というわけではありません。この点に関しても、米新政権の政策の方向性に大きく左右されることになります。
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