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アフガン撤退、市場への影響は限定的米、対中・イラン政策を強化
撤退に伴う混乱でも株式相場は上昇
ウォール街とそれ以外の世界との違いがこれほど鮮明になったことはない。タリバンによるアフガニスタン支配の復活という米国の外交政策上の大失敗にもかかわらず、株式市場はほとんど動揺することなく長期連勝を続けている。
これには正当な理由があるのかもしれない。バンク・クレジット・アナリスト(BCA)リサーチの地政学ストラテジスト、マット・ガートケン氏は、アフガニスタンの状況がマクロ経済に与える影響は限定的だと言う。「むしろ、米国は戦略的により重要な地域に外交政策を注力できるようになる。現在、米国はイランとの外交の重要な岐路に立っている。また、地政学的にも経済的にも最大のライバルである中国に対する機動力を強化できる」と同氏は述べる。
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