学校法人・金融法人の担当者必見! 機関投資家ゼロからの資産運用 【さらに知りたい勘どころ】第4回 為替ヘッジ徹底解説(中編)〜ダイナミックヘッジの得意・不得意
為替ヘッジ徹底解説。前回は、為替ヘッジの比率を動かさない固定ヘッジ(静的ヘッジ)について金武伸治さんに伺いました。中編の今回は、ヘッジ比率を動かす動的ヘッジ、なかでもダイナミックヘッジについて深掘りしてもらいます。
円高・円安の方向性の変化に対応
為替の動的ヘッジとは、どういった仕組みなのでしょうか。「固定」あるいは「静的」の反対ということは分かるのですが、具体的なイメージが湧きません。
金武 動的ヘッジとは、環境の変化に応じてヘッジ比率を変更する動的管理の手法です。この「環境の変化」の定義によって、さまざまな動的ヘッジの方法があります。主に内外金利差や購買力平価などファンダメンタルズの変化に応じてヘッジ比率を変更する「ルールベース戦略」や、円高や円安のトレンド(方向性)の変化に応じてヘッジ比率を変更する「ダイナミックヘッジ戦略」といったものです。
当然ですが、ヘッジ比率を引き下げている期間は、その分、為替ヘッジコストを軽減することができます。一方で、その分の為替リスクを負うことになります。ヘッジコストは確定したマイナス・リターンですが、為替リスクはプラス・リターンにもマイナス・リターンにもなり得ます。このため、どのような動的ヘッジ手法に優位性があると考えるかがポイントとなります。
最大損失率を事前に設定
まず、よく名前を聞くことの多い「ダイナミックヘッジ戦略」の基本構造を教えてください。
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